介護士のリアル

介護士を応援したくて始めたブログで、介護の現場に関するリアルな情報提供をコンセプトにしています。メインライターは介護福祉士の資格を持つ介護業界20年以上のキャリアを持つ向日葵さん。仕事で悩んだ時の介護士さんのサプリになるよう体験談も掲載しています。

ショートステイ(短期入所生活介護)を外出が楽しみな87歳の女性に提案。ショートステイの利用は利用者のためでもある

在宅サービスの中に、ショートステイという短期の期間、入所ができるサービスがあります。

一般的にショートステイ(短期入所生活介護)は、介護者の病気や外出等の緊急な理由で利用したり、介護負担の軽減や休養を図る目的でプランに組み込むことが多いと思います。

しかし、私はこういった介護者側の理由だけでなく、利用者のためになる違う目的からショートステイ(短期入所生活介護)を利用することも多々ありました。

今日は、介護負担軽減ではなく、利用者のためになる目的でプランにショートステイを入れた忘れられない利用者の話をしたいと思います。

外出が困難な87歳女性

1戸建て住宅に住む87歳女性は、長女と1軒家で暮らしていました。利用者は、自宅で転倒し骨折、その後下半身麻痺となり、自宅内での生活を余儀なくされていた方でした。

室内は、住宅改修や福祉用具の活用により、車椅子を使用しながら、ベットから離れた生活ができるまでに改善していました。

しかし、室内から玄関に出るまでの長い廊下の狭さと、玄関から外に出るまでの間の厳しい段差や階段等の問題が、定期的な外出を困難にさせていました。

もともと外出することが、唯一の楽しみでしたので、何とか外出の機会を作ってあげたいと、同居の娘さんや住宅改修業者間で、何度も検討を重ねましたが、なかなか結論が出ないまま時が過ぎていきました。

そんな中、季節が移り変わり桜の開花の時期が近づいてきました。

「桜の花を見せたい!」ショートステイを提案

本人に、何とか大好きな桜を見せてあげる方法はないかという、娘さんや在宅でのサービス担当者の強い思いから、ショートステイ(短期入所生活介護)をケアプランに入れました。

ショートステイ(短期入所生活介護)に入所する日には、遠方に住む2人のお孫さんの力も借りることができ、安全に本人を自宅から出す手段を確保した上で、無事2泊3日のショートの利用が可能となったのです。

みんなの理解と協力で度々ショートステイを利用できるようになる

利用者はショートステイ(短期入所生活介護)に入所中、施設周辺に咲く満開を迎えた桜を本当に満足そうに眺めていました。

その後も、つつじや紫陽花の咲く時期に合わせ、まわりの力を借りながら、ショートステイ(短期入所生活介護)を利用し大好きな花を見ることができたのです。

ショートステイで働く介護職員の皆さんにも、自宅での本人の状況を伝えていただけに、こうした思いをしっかり受け止め、対応していただきました。

まとめ

その後、間もなく他の病気が見つかり、翌年の桜の花を見ることなく、自宅で最期を迎えました。

自宅には、大好きな花に囲まれて嬉しそうに笑う本人の写真が飾られていました。桜の咲く季節は、1年のうちのほんのわずかな時期。あの日に見た桜、この利用者はどのような思いを寄せたのでしょうか。

毎年桜の花が咲くたびに、一緒に桜を見たたくさんの利用者の事を懐かしく思い出します。

通所介護を拒否する元看護師80代の独居女性が通所介護を楽しめた理由

介護保険スタート以降は混乱が続いていたものの、しばらくすると自宅に訪問するサービスだけでなく、デイサービスやデイケアなど、通所系のサービスの需要も増えました。

通所系のサービスは、利用者本人への支援であると同時に、介護者の負担の軽減にもなると考えられ、ケアマネの作成するプランに組みこむことが多くなっています。

それぞれの通所施設も「うちの施設にはこんな特徴がある!」という強みがあり、その情報や利用者の状況、希望等をもとに、施設選びをしています。

しかし、どんなに利用者のために通所サービスが必要であると考えても、通所の利用自体に消極的だったり、頑なに拒否をする利用者もいるため、非常に苦労することがあります。

「通所介護は私が通う場所ではないわ」

看護師として、長年大学病院に勤めていた80代の独居女性。ここ数年間、外出する機会が減り、認知症の診断を受けてから、さらに自宅に閉じこもりがちの生活になっていて心配だと、別居の娘さんから相談がありました。

本人は、長年看護師として活躍していたことが自慢で、訪問の度に看護師時代の話をしてくれました。

本人自身、日常の生活に何の不安も感じていませんでしたが、常時敷きっぱなしの布団の上で、日中も寝たり起きたりの生活が続いていました。

本人が、日中活動的な生活をすることを目標に、デイサービスの利用を本人に提案しましたが「私が通う場所ではないわ」と拒否。

80代の元ベテラン看護師が出勤?!

そこで、利用予定のデイサービスの相談員と一緒に自宅を訪問した際、「うちの施設で看護師として働いてもらえないでしょうか?送り迎えも昼食もつきます。」と、相談員から話をきり出しました。

すると、今まで関心さえ示さなかった本人が「送り迎えがあるなら、働いてもいいわよ。」と即答!それを機に、本人の送迎つきの出勤がスタートしました。

元看護師の母からの嬉しい報告

「私、時々働きに出かけてるの。そこで血圧を測ったり、色々と病気の相談にのったりしてね。忙しいけれど、病院まではちゃんと送り迎えがしてくれるから心配いらないわ。」

娘さんからかかってきた電話に、うれしそうに話をしていました。

まとめ

本人にとっては、デイサービスに通っているという認識はなく、毎回看護師として、楽しそうに職員や他の利用者と交流する姿がそこにはありました。

また、そこには職員の皆さんが自分達の血圧を測ってもらったり、健康のことや病気のことを質問したりなど、楽しく過ごせるよう細かい対応がありました。

そのことにより、毎回休むことなく通い続けられ、結果として本人の意欲の向上にもつながっていったのです。通所の職員の皆さんの演技力と、何とか利用につなげたいという意気込みに、頭が下がりました。

民間の居宅介護支援事業所に転職後、初のケアマネの仕事は85歳男性(要介護5)

介護保険が開始された1年後、私はケアマネージャー業務に専念したいという理由から、公的機関を退職し、民間の居宅介護支援事業所に転職しました。

転職後は、利用者支援を通して、様々なサービス事業所やその現場で働く介護職、医療職の皆さんとの関わりが始まりました。

公的な機関で守られて働いてきた私

介護の現場は、精神的にも肉体的にも本当に大変ですが、それに代えられないくらい貴重な経験ができる場でもあると常に感じていました。

しかし、介護職の方の中には、どんなに良い職場であると思っていても、またやりがいがあると仕事で感じていながらも、やむを得ない事情から離職せざるを得ない現実もあったのです。

それまで、公的な機関で守られて働いてきた私にとって、民間のサービス事業所の厳しさや、そこで働く人達の苦労を実感する日々でもありました。

今日はそんな介護の現場で働く人達との交流やエピソードがみなさんの何かお役に立てればと思います。

ケアマネとして初回訪問は85歳男性(要介護5)

10年以上自宅で、妻が介護をしている85歳男性(要介護5)利用者のケアマネを担当することになり、初回訪問しました。

介護保険制度が始まって間もない頃で、それまでサービスの利用を受けたこともなく、他人を自宅に入れるのは本当に久しぶりと妻の言葉。

畳の部屋には、薄い布団が敷かれ、そこに寝ていた利用者である夫の姿を見て、思わずびっくり!

髪の毛は固く鳥の巣のようになり、顔も手足も墨を塗られたかのようにすすけて、顔色も確認ができないほど。また、手足の爪に至っては、魔女の爪のように数センチ近くも伸びきっていました。

寝たきり状態になってから医者にかかることもなく、妻の自己流の介護で、ひどい床ずれも治してきたとのことでしたが、介護もすでに限界に達していました。

ヘルパーを入れて、夫の介護の支援をすることができると伝えたところ「男性のヘルパーがいるならお願いしたい!」とのこと。このタイミングを逃してはと、すぐに男性ヘルパーを依頼。

本人の隠された力とそれを信じた男性ヘルパー

長年、他人を受け入れることなく生活してきた夫婦だけに、強引に援助を行うことはせず、少しずつ時間をかけながら、納得した上でケアをしていくことを決めました。

前職で、施設の介護員をしていたベテラン男性ヘルパーの、適切な声かけや援助への誘導のお蔭で、1ヶ月後には本人の色白の素顔を見ることができました。

要介護5で寝たきりの利用者は、この男性ヘルパーの介助により立ち上がり、つかまり歩行ができることが確認できました。

恐らく誰もが、寝たきりであると信じ込み、本人の能力をしっかり見抜くことができなかったと、私自身も貴重な勉強をさせてもらいました。

まとめ

その後も、車いす介助で理容院に行き、外科で爪を切ってもらい、驚くほど本人の状態が改善され、妻の笑顔も見られるようになったので、利用者にとって良い援助が出来たのではないかと思っています。

介護支援専門員(ケアマネージャー)業務を始めた頃は戸惑いの連続

平成12年4月からの介護保険制度の実施に伴い、介護サービスも大きく変化しました。

新米ヘルパーからスタートし、数々の失敗を繰り返してきた私も、介護の経験を積んでいく中で、介護福祉士・介護支援専門員の資格を取得し、介護保険制度を迎えました。

前年度には、利用者への直接援助と並行して、介護保険には欠かすことのできない、介護度を決めるための認定調査業務も担当しましたが、介護保険スタート以降は、新たなケアマネージャー業務への挑戦です。

介護保険スタート

介護保険スタートにあたり、在宅系サービス、施設系サービスともにその種類や数が大幅に増えました。

利用者自身が、自分でサービスや事業所を選べる時代になったこと、また介護職も、在宅、施設ともにサービスの種類や数が増えたことで、職場を選ぶ選択肢が広がったように感じました。

しかし、実際にはそんなに甘い話ばかりではなかったのです。

介護保険スタート当初の混乱

介護保険はスタートしたものの、当時まだケアマネージャーという資格自体もできたばかり。誰もがみな研修は受けたものの、ケアマネ業務未経験の中で、見切り発車をしているような状態が続きました。

認定を受け、担当した利用者を、すぐに必要なサービスに繋げたくても、実際にその利用者の住んでいる地域には、まだそのサービスがないか、あっても数少ないため長期間待機状態ということも多々ありました。

保険の営業と間違われる

また、介護保険以前(措置の時代)からサービスを利用している方々にとっては、以前と比較してサービスの回数が減ったり、援助内容の変更等への不満もあり、その都度介護保険制度の説明に追われる日々。

実際、介護保険は「契約」に基づいて行うサービスであるため、自宅に訪問して介護保険の説明を始めた途端「うちでは他の保険には入っているから、新しい保険は必要ない」と言われ、苦笑いしたことも。

私は、保険の営業と間違えられていたのでしょうか。

このような混乱は、利用者やケアマネージャーだけに限らず、サービスを提供する事業所側でも起こっていました。

せっかくサービスの申し込みがあっても、また支援体制が整っていない、受け入れるだけの介護職の人材確保ができない等の理由から、せっかくの依頼を断らなくてはならないこともあったと聞いています。

まとめ

施設、在宅を問わず介護保険制度では、利用者がそれぞれの能力に応じて、可能な限り自立した生活を送ることができるようにする支援する「自立支援」が掲げられました。

しかし、当時の実際の介護の現場で、それが浸透するまでには、かなりの時間を要すると感じたのは、私だけでしょうか。

訪問介護ヘルパー時代に担当した80代夫婦の話。私の中で生き続けている妻の言葉

介護職は、施設、在宅を問わず、担当する利用者から様々なことを学ぶ瞬間があります。特に、利用者の自宅で援助を行う訪問系では、長年利用者が暮らしてきた在宅での生活をまず受容することが原点だと私は思っています。

たとえその介護や家事の方法が、一般的には受け入れられないものであったとしても、命にかかわるような特別な場合でない限りは、いきなり否定をすることは避けたいものです。

ヘルパーに、夫婦のことを決められたくない!

80代前半の下半身麻痺の妻が、80代後半の寝たきりの夫を長年介護している夫婦の担当になった時の話しです。

寝たきりの夫の介護は全面的に妻が自分で行うとのことで、訪問入浴前の準備と見守り、そして妻と車椅子での買い物介助が援助内容です。

以前から、家の中を這って移動する妻の介護に不安があり「夫婦での在宅生活はすでに限界ではないか。」と、夫の施設入所も含めた検討もされていました。

しかし、「夫は最後まで私が世話をする!」という妻の強い意向があり、それまで何人もの職員が説得を重ねては、その後の訪問援助を拒否されてきた経緯があったようです。

担当を引き継いだ私の訪問援助がスタート

担当者が替わり、妻はきっと、また介護のことについて言われるのではないかと、じっと様子を伺うような厳しい表情で私を見ていたのを今でも覚えています。

私自身も、事前に色々な情報を聞いた上で訪問していたこともあり、重苦しい雰囲気の中で援助がスタートしました。

援助中、なかなかスムーズに話もできない中、何気なく窓越しに見えた真っ赤に色づいた紅葉を見つけた私は、庭の話を妻にしてみました。

「あなたは植物に色々興味があるようだね」と、それを機に妻と会話の糸口ができたのです。

そしてこの庭で夫婦でたくさんの植木を育てたこと、たくさんの果物がを実ったことなど熱心に話してくれました。

太陽のようなヘルパーになりなさい!

それ以来、少しずつではありましたが、穏やかに会話ができるようになりました。そんな中で、妻から言われたこと。

「あなたは太陽のようなヘルパーになるんだよ。太陽はとても暖かいけれど日傘をさせばその中まで陽は差しこまない。押入れを開ければ中まで陽は入るけれど、押入れを閉めればその中まで陽は入らないよ。」

「自分達のことは自分達が一番よくわかっている。だから、もう少し何も言わずにこのまま自宅での生活を見守ってほしい」

初めて本音を聞かせてくれました。

その後、夫は自宅で亡くなり、妻もその後間もなく亡くなりましたが、今でもこの言葉は私の心の中で生き続けています。

まとめ

今回の援助を通して、私は多くのことを学ぶことができたと思います。

高齢者夫婦の入浴介助と買い物援助。利用者がヘルパーを支援?!

私は道を覚えること、地図を見ながら目的地を探すことがとても苦手な人間です。

今でこそ、道案内のアプリを活用しながら目的地まで何とか迷わずに到着できる手段がありますが、ヘルパーをしていた時の私には本当に大変なことでした。

通常、私の仕事の地域は、移動手段に自転車を利用していましたので、初回訪問時に私のような人間は、道に迷うことも想定し、早めに職場を出発し、早く着いた時には家の前で待機することも多々あります。

もちろん利用者の家に着いたらそれで一安心!というケースばかりではありません。

ヘルパーの援助内容には買い物援助もあるため、そこからまた利用者の買い物場所までの道のりもしっかりと覚えておく必要があります。

今回は、買い物援助中に起きた出来事をお話ししたいと思います。

巨大な団地暮らしの高齢者夫婦

同じ建物が何棟も並んでいる、大きな団地内に居住する高齢者夫婦の訪問の初回援助時のことです。

いつものように地図を片手に自転車を走らせ、利用者宅付近まで来ましたが、巨大な団地内で目印になるものもなく、団地の横に記載されている数字だけを頼りに探し続け、何とか時間前に利用者宅に到着することができました。

初回訪問でしたので、夫婦と打ち解けるきっかけになればと思い、この団地の中に入ってから迷った話を笑いながらすることで、お互いの緊張をほぐす雰囲気作りに努めました。

妻からの買い物依頼

無事に入浴介助を終えた後、妻から買い物依頼がありました。

もちろん、通常買い物をするスーパーは、事前に確認をしていましたが、その日に限って、いつも行くスーパーが臨時休業とのことで、遠方にある別のスーパーまで行くことになりました。

団地内でも迷ったことをすでに伝えていた私でしたから、その店の場所を口頭で説明しはじめた夫婦の目に、私がその場所をしっかり理解できていないと映ったのでしょう。

早々に説明を切り上げ、その店までの地図をわかりやすく書いて下さったのです。

買い物中に、スーパーの館内放送で名前を呼ばれる私

そのおかげで私は迷うことなくそのスーパーまでたどり着き、そのまま買い物を始めました。すると、スーパーの館内放送で、いきなり私の名前が呼ばれたのです。

何故、急に私の名前が呼ばれたのか理由もわからないまま、事務所に声をかけたところ、自宅で待つ利用者が、無事に私がスーパーにたどりつけたかどうか心配で、確認の電話を入れたことがわかりました。

まとめ

買い物から戻った私を、夫婦はとてもうれしそうに迎えて下さったことを今でも覚えています。

日頃から、援助を受けるという受け身の立場でしかなかったこの夫婦にとって、私のために一生懸命自分達にできる支援を考え、実行したことで満足されたのだと感じました。

ヘルパーとして、与えられた援助を完璧にこなすことも大切なことなのでしょうが、利用者自身が支援をされていると思わないような支援をすることも、利用者の自立支援にとって大切なことかもしれませんね。

介護をするはずが…入浴介助で利用者を不安にさせてしまった理由

介護において、援助する側はどんなに経験が浅くても、自信がなくてもそれを利用者の前で出さないことが基本です。

それは、利用者が不安になりスムーズな支援ができなくなることがあるからです。

ただ、どんなに安心して利用者に支援を受けてもらおうと冷静に対応しても、自分にはどうすることもできない理由で、支援が思うようにいかないこともあります。

今回は、利用者が不安を感じてしまった時の話です。

60歳代独居の女性の入浴介助

脳梗塞で右半身に麻痺の残る60歳代独居の女性の援助を担当することになりました。

身長165㎝、体重80kg以上という大柄な方ですが、室内補装具を装着すれば杖使用によりほぼ自立した生活ができていました。

その当時、私が行う支援内容は、自宅での入浴介助のみ。入浴は、本人の生活の中の一番の楽しみとのことで、いつもヘルパーの訪問を心待ちにしているとのことでした。

先輩ヘルパーに同行

先輩ヘルパーから入浴介助の方法を引き継ぐことになり、初めて利用者宅へ同行訪問しました。

室内や浴室の環境整備はしっかりとできていたので、本人のできる動きは自分でやっていただきながら、段差のある浴室への出入りや浴槽内の出入りの一部介助、自分では届かない部分の洗身介助など、一連の流れを確認し、次回訪問する旨を伝えたあと、職場に戻りました。

「あなたで本当に大丈夫なの?」

いよいよ援助日を迎え、訪問しようとしていた私に、本人から「今日は体調が良くないので入浴はキャンセルします。」との電話連絡が入ったのです。

普段、よほどの体調不良でなければ入浴を中止することがないため、様子確認のため訪問をし、じっくりと話を聞く時間を持ちました。そこで、何故今回入浴をキャンセルしたかという理由を教えてくれました。

私は彼女から見ると、とても身体が小さく、また体力がないように見えて、「介助されるのが不安になった」とのことでした。

その後、じっくりと話をする中で、まずは1度介助を受けてみて、それでも不安が消えないようであれば、担当を交代するということで、了解を得ることができました。

介護をする側、受ける側で体格差が大きい場合は、今回のように介護を受ける側の不安が大きくなることもあります。

また一方で、介護する側も介護するにあたり、その体格差や介護の方法に、不安や危険が伴う場合もあるため、十分自分で納得をした上で援助を行うことが大切です。

今回の利用者は、新しい担当者との間でコミュニケーションがまだ十分に取れていなかったことも重なり、より不安が大きくなったのだと痛感しました。

まとめ

介護には、信頼関係の構築も非常に重要です。その後の利用者はというと、試しの介助を行った後に一言。

「あんた小さいけれど、結構力があるね!」

と、援助のお許しが出たので、無事に援助開始となりました。