ケアマネの資格取得おめでとうございます。ケアマネとして今後の求職活動に向け、まずはケアマネの役割を理解するところから始めよう!
ケアマネージャーが働く職場は大きく「在宅」と「施設」に分かれていますが、どこで働いても大きく仕事内容が変わることはありません。ただ、勤める場所によって必要な知識は異なります。
まずは、ケアマネが働く場所を8つにわけてみたので、それぞれ職場のケアマネの役割を知るためにこの記事が役に立ったら嬉しいです。
施設で働くケアマネの役割
施設ケアマネと漠然と言っても、施設には様々な種類の施設があります。またそれぞれの施設によって、入所の対象者やその目的や役割が異なるため、そこで働くケアマネの役割や目指すところも異なってきます。
代表的な施設と言えば、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)や老健(介護老人保健施設)や介護療養型医療施設等があります。また最近では、有料老人ホームやサービス付き有料老人ホーム等も増えてきています。
特養で働くケアマネの役割
特養は、在宅生活が困難な状態となった利用者が長期入所する施設で、現在は要介護度が3以上の利用者が対象となります。
そこで働くケアマネは、入所者の「その人らしい自立」の実現に向けたプランを作成し、その利用者に合わせたケアを実施します。
老健で働くケアマネの役割
老健は、特養とは入所の目的が違い、あくまでも在宅復帰を目的とした施設です。そこで働くケアマネは、介護、医療、看護、リハビリの視点から、入所者の在宅復帰を目指したプラン作成をします。
グループホームで働くケアマネの役割
グループホームとは、認知症と診断された利用者が、家庭のような雰囲気の中で、共同で支援を受けながら生活をする施設です。
そこで働くケアマネは、安全な環境のもとで、入居者ひとりひとりの持っている能力を活かしながら自立した生活ができるようなプランを作成します。
居宅ケアマネの役割
居宅(在宅)で介護を必要とする利用者や介護者が、できる限り自立した在宅生活を維持するためのプランを作成し、適切なサービスを調整していきます。
地域包括支援センターのケアマネの役割
地域包括支援センターのケアマネは、要支援と認定された利用者の介護予防のケアプラン作成や介護予防事業に携わるとともに、地域の住民の相談窓口としての役割を担っています。
また主任ケアマネになると、さらにその役割の広範囲になります。
住宅改修ケアマネの役割
住宅改修も介護保険のサービスのひとつです。
在宅で介護保険、介護予防のケアプランを作成するケアマネは、介護や支援が必要となった利用者の自宅内外の環境もしっかり把握する必要があります。
その上で、必要に応じ、住宅の改修をすることにより、利用者が安全に安心して暮らせたり、できなかったことができるようになる場合もあるからです。
また介護者の負担軽減にもつながっていきます。
地域ケア会議のケアマネの役割
在宅の高齢者が可能な限り住み慣れた地域で生活するためには、個々の利用者の抱える問題だけを検討してもなかなか解決できないことが多くあります。時には、地域の支援が不可欠なこともあります。
地域ケア会議とは、市町村関係者や包括支援センター職員、地域住民、その他専門職種が一堂に会し、地域で高齢者を支えていくための地域作りや新たな資源開発等を目的として行われます。
ケアマネも、その中で個々の利用者の事例を発表したり、時には関係者とともに、地域が抱える問題や新たな資源の開発等に向けての話し合いに参加することもあります。
まとめ
ケアマネは、それぞれ働く場所によりその役割も違ってきます。しかしケアマネにとって、要介護者がその人らしい生活を送れるよう支援していくという「自立支援」に立った視点はどこで働いても必要です。
ケアマネの果たす役割の大きさをしっかりと理解し、その業務を行っていく必要があります。