介護士の仕事は、高齢者施設だけではありません。ここでは、障害者施設で働く介護の仕事を紹介します。
障がい者施設ってとんなところなの?
高齢者施設にも様々な種類の施設があるように、障がい者施設にも色々な種類の施設があります。
介護保険のサービスではないことを、まずはしっかり理解しておく必要があります。障がい者が入所する施設もあれば、在宅に住みながら障がい者対象の日帰りのデイサービスも増えてきています。
障がい者の年齢も様々なため、それぞれの施設の対象者や役割等も理解しておくことが働くためには大切です。
障がい者施設での仕事は大変なの?
介護が必要な利用者がいるという意味では、基本的な介護の内容は同じだと考えてもいいと思います。しかし、それぞれの持っている障がいの状態も様々なため、それぞれの状態に応じた対応が必要になります。
また年齢が若い入所者や利用者も多いため、今まで高齢者施設で働いてきた人が、高齢者の場合と同じような対応をしても、全く通用しない場合もあると聞きます。
障がい者施設に勤めたけれど・・・
介護福祉士実務者研修を修了し、就職活動を始めた知人の介護士の就職先は、障がい者施設でした。何故彼が、障がい者の方に進もうと考えたかというと、ずばり給与が良かったからだと教えてくれました。
障がい者施設の方が、介護保険改正に伴い事業所の収入が減っていく介護保険サービスの施設で介護士として働くより、収入が良いと聞いたそうです。
しかし、入職したばかりの知人の腕には、噛みつかれた跡が何か所もありました。現在自分の息子と同じくらいの若い入所者の介護をしているが、うまくコミュニケーションが取れず、毎回介護の際に噛みつかれている。
また入所者の家族も、自分と同じ年代の親達のため、家族の対応にも非常に気を使うとのこと。自分は、ただ給与だけで決めてしまったけれど、障がい者と向き合うという認識や勉強が不足していたと、今になって痛感していると話してくれました。
まとめ
高齢者の介護も障がい者の介護も、それぞれの残された能力を活かした自立の支援を行うという意味では変わりはありません。
障がい者の施設で働く場合にも、給与の良し悪しだけではなく、まずは障がい者の疾患や状態をしっかり理解するところから始めましょう。
ちなみに知人の介護士は、仕事を始めて半年が経過しましたが、今も頑張って仕事を続けています。