介護職の仕事の大変さや、労働条件の悪さだけが、どうしても世間ではクローズアップされる今日この頃。現在介護福祉士として仕事をしている人達の中にも、様々なストレスを抱えている人も多くいることでしょう。
しかし、様々な利用者への介護や支援を振りかえった時、きっと心に響くできごと、この仕事をしていて良かったと思えることがあると思います。
今でも心に残るできごとベスト5
実際に私自身、在宅の現場での支援をする中で、やりがいを感じた瞬間が数多くありました。
ベスト5 90代後半の単身男性からのはがき
非常に頑固で、訪問援助の時にも非常に厳しい言葉をかけられ、毎回極度の緊張の中で支援を続けてきた90代後半の単身男性利用者。私が体調不良により長期で援助を休むことになった時に、職場に届いた1枚の葉書き。
「毎日感謝しております。1日も早く回復されることを心から願っております。」
という文章を読んだ瞬間。
ベスト4 女性利用者の最期の言葉
末期がんで、自宅での療養生活を送っていたある女性利用者の最期に立ち会えたこと。
亡くなる直前、私の手を握り「人生の最期にあんたと出会えて、本当に幸せだったよ。」と言われた瞬間。
ベスト3 長年家に人を入れなかった単身女性
役所勤務時代、重度の認知症(被害妄想あり)で、誰が訪問をしても、長年家に人を入れず、引き戸の内側からつっかい棒をしていた単身女性利用者。
毎週わずかに開いた窓越しに挨拶を交わし、話をして帰るだけの訪問が続いて約半年。いつものように訪問すると、いつも閉まっている玄関のつっかい棒が外れ、中から「入っておいで」と声が聞こえた瞬間。
ベスト2 最期を見送ったあとの家族からの言葉
寝たきりの利用者を自宅で看取ると決めた家族に、介護方法等アドバイスしながら一緒に支援した月日。
無事最期を見送った時、家族から「母親だけでなく、家族に寄り添ってもらいありがとう」と声をかけられた瞬間。
ベスト1 日頃支援している利用者の笑顔
日頃から支援をしている利用者の笑顔が少しずつ増えていき、元気になっていく瞬間。
まとめ
やりがいを感じる瞬間があるその裏には、その瞬間に至るまでの、様々な苦労や試練があります。大変な仕事ではありますが、仕事の中でこうした瞬間が見いだせるからこそ、次に繋げていけるのだと思います。