介護士のリアル

介護士を応援したくて始めたブログで、介護の現場に関するリアルな情報提供をコンセプトにしています。メインライターは介護福祉士の資格を持つ介護業界20年以上のキャリアを持つ向日葵さん。仕事で悩んだ時の介護士さんのサプリになるよう体験談も掲載しています。

【第1回】 この仕事をしていながら、何故気づけなかったのか・・ | 介護士の私が自分の親の介護を通して思うこと

これまで福祉の仕事の中で、たくさんの高齢者、障害者の支援を続けてきた私。気がつけば、いつの間にか自分の親の介護を考える時期になっていました。

親はいつまでも元気でいてくれる

私が介護職として仕事に就いた頃には、両親ともにまだまだ現役で、夫婦で元気に生活をしていました。

その頃の私はと言えば、子育て真っ最中の上に、介護保険制度開始への移行に伴う業務等で多忙な日々。

正直なところ、元気な両親のことまで考えるゆとりはありませんでした。と言うよりは、親はいつまでも元気でいるものだと思っていたのかもしれません。

この仕事をしていながら、何故気づけなかったのか・・

今から20年位前の父の話です。

父は、定年後も70歳になるまで働き続けるほど、心身ともに健康な人でした。70歳を迎え、自分の意思で退職をした父は、仕事一途の人間だったため、しばらくの間は気持ちが落ち込む様子が伺えました。

しかしその後、仕事で多忙な私に代わり、子ども達の世話をしてくれていた母と一緒に、父が自分のできる役割を見つけたことで、少しずつ元気を取り戻していったのです。

元気を取り戻したのもつかの間

ちょうどその頃、母から「最近、父の歩き方がなんとなく気になる。前のめりに歩き、よく足が突っかかる。」と聞いていましたが、年をとってきたせいではないかと、確認もせずにいました。

父が自宅で倒れ、救急搬送されたのは、それからしばらくしてからのことでした。 病名は脳梗塞でした。

その後、病院での治療やリハビリ、また本人の努力の成果もあり、左半身に軽度の痺れが残る程度にまでに状態は回復しましたが、その時の私の罪悪感は相当なものでした。

まとめ

仕事では、利用者の状態をよく観察し、小さな変化に気づくことができれば、異常の早期発見ができると思っていましたし、また介護する家族の方にもそのように伝えてきました。

しかし、そう言い続けてきた自分自身が、母親が気づいた小さな変化を見逃してしまったのです。

専門職としての立場で、利用者、家族の支援してきた自分が、自分の身内の介護をする時期に入り、改めて気づかされたことが、この先も多々ありました。それは、また次にお伝えしたいと思います。