平成12年の介護保険制度がスタートしてから「介護」という言葉が一般的にも広まりました。
それ以前、私が公務員ヘルパーとして利用者の自宅を訪問し、障がい者や高齢者の支援(身体介護や家事支援)を始めた頃には、ホームヘルパーという言葉さえ世間にはまだ周知されていませんでした。
専業主婦だった私がヘルパーの道を選んだ理由
専業主婦だった私が、ホームヘルパーの資格取得を機に、様々な福祉職を経験しながら、20年以上経った今日に至るまで、継続して仕事をすることになるとは、誰も想像していなかったと思います。
はじめに、ヘルパーの道を選んだのか?について紹介します。
何故ヘルパーの資格を取り、ヘルパーの道に進んだのか?
ホームヘルパー研修を受けようと決めた頃の私は、ちょうど子ども達の育児に追われる多忙な日々を過ごしていました。そんな時に、偶然、都道府県の広報紙で、ホームヘルパー資格取得のための研修があることを知りました。
当時、ホームヘルパーという資格があることさえ知らなかった私でしたが、何故かこの研修内容に強い関心を持ち、すぐに実家の母に相談をしたことを今でもはっきりと覚えています。
「こんな幼い子ども達がいるのに、何故今なのか。子どもの手が離れてから受講しても遅くはないはず」と反対されましたが、半ば強引に説得を重ね、最終的に母の協力を得ながら、何とか無事に資格を取得することができました。
資格を取得してから仕事に就くまで
資格を取得後、すぐにその仕事に就ける状況ではありませんでしたし、今のように訪問介護事業所の求人等も多くあるわけではなかったため、まわりの友人達からも「あんなに大変な思いをして資格をとって、何がしたかったのか」と笑われたりもしました。
ところが、そのわずか1年後、事情により突然離婚をすることが決まり、幼い子ども達を女手ひとつで育てていかなくてはならない状況に陥ったのです。
精神的にも肉体的にもどん底状態でしたが、目の前で無邪気に遊ぶ子ども達のことを考えると、明日からの生活をすぐにでも考えなくてはならない現状がそこにありました。
もちろん、幼い子どもを抱えた母親が仕事を探すと言っても、そう簡単には見つかるわけもありません。この先、どうしたらいいのかと悩んでいた矢先、市区町村の広報紙に掲載されている公務員ヘルパー募集の記事を見つけたのです!
念願の「公務員ヘルパー」の道へ
こんな偶然なタイミングがあるのかと、思わず目を疑いました。その後、公務員試験を受け採用が決まった私は、ヘルパー業務をきっかけとして、その先に続く長い介護の道へと足を踏み入れることになりました。
今振り返ってみても、あの時にヘルパーの資格を取得していなかったら、恐らく今の私はなかったと思います。それ以来、自分がやりたいと思ったことは、可能な限りその時にやっておこうと心に決めて生きています。
まとめ
こんな私ですが、介護職の真実や裏事情などもぶっちゃけた体験談を書いていきたいと思います。介護業界で働いてる方、介護職に興味を持っている方にとって、お役に立てたらいいなと思います。