介護士のリアル

介護士を応援したくて始めたブログで、介護の現場に関するリアルな情報提供をコンセプトにしています。メインライターは介護福祉士の資格を持つ介護業界20年以上のキャリアを持つ向日葵さん。仕事で悩んだ時の介護士さんのサプリになるよう体験談も掲載しています。

介護老人保健施設(老健)で働く介護の仕事 ※ 在宅復帰を目的としたケアであることを忘れてはいけない

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介護老人保健施設(老健)で働く介護士の仕事内容について紹介しています。老健で働いたことがないけど興味がある、始めて老健で働くことになったけどイメージがわかなくて困っている方など、老健で働く介護の仕事についてわかりやすくまとめてみましたので、お役に立てたら嬉しいです。

老健とはどんな施設なの?

介護護老人保健施設(老健)とは、病院での治療を終えて退院した高齢者が、在宅復帰を目指して入所する介護施設です。

老健施設では、介護認定を受けた利用者が、医療管理の下、機能訓練士等によるリハビリテーションが行われます。

介護老人保健施設って、特養とどう違うの?

特養のように、終の棲家ではなく、あくまでも在宅復帰を目指した施設です。そのため、入所期間も3カ月~半年程度と言われています。

しかし実際には、特別養護老人ホームの入居待ちで、入所期間が長期になる利用者が多い現状でもあります。

老健で働く介護士は、どういう仕事をするの?

老健で働く介護士は、特養同様に、生活に必要な入所者の食事、入浴、排泄、移動や移乗といった基本的な身体介助を行います。また、食事の準備やベッドメーキングを行ったり、リハビリの介助等も行います。

24時間体制のため、日勤だけでなく夜勤帯等の施設の中で、交代制のシフトが組まれています。老健の目的はあくまでも在宅復帰であり、そこで働く介護士の意識も、それぞの利用者の在宅に戻った時の状態を生活をイメージしながら支援していくことが大切です。

在宅に戻るためには・・・

どんなに頑張ってリハビリを行っても、老健の入所者は、介護認定を受けた高齢者です。本人が住み慣れた自宅での生活を望んでいても、自宅に戻るためには、介護をする家族の受け入れも非常に重要です。

自宅に戻ることが決まった時に、家族を含めた検討が行われ、介護者である家族が、退所後、できる限り安全介助が行なえるよう家族に、介護方法等を指導することもあります。そんな時に介護士としては、受け入れる家族が少しでも不安なく介護しやすい方法を工夫することも大切です。

そこには、全て介助や支援をしてしまうのではなく、できること、できそうなことは自分でやってもらうなど、自立を支援するという意識が求められます。

まとめ

老健に入所する本来の目的をしっかり理解した上で、仕事に就くことが、老健で働く介護士には求められます。

住み慣れた自宅に戻りたいと願い、老健に入所している多くの利用者が、少しでも在宅復帰ができるような施設で働けることが、介護士のやりがいにもつながっていくのではないでしょうか。