介護士のリアル

介護士を応援したくて始めたブログで、介護の現場に関するリアルな情報提供をコンセプトにしています。メインライターは介護福祉士の資格を持つ介護業界20年以上のキャリアを持つ向日葵さん。仕事で悩んだ時の介護士さんのサプリになるよう体験談も掲載しています。

デイケア(通所リハビリ)で働く介護の仕事 ※ 90代の利用者を担当した体験談

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デイケアで働くことになったけど、どんな仕事するの?デイケアの仕事に興味がある方にデイケアで働いたらどんな仕事をするのか紹介します。90代の利用者を担当した体験談も紹介します。

デイケアとは?

デイケアの正式には、通所リハビリテーションと呼ばれます。

デイケアは、主治医の指示のもと、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門職によって、心身機能回復のために、リハビリを行う施設です。

デイサービスとの大きな違いは、利用に際して、主治医の指示が必要なこと、また理学療法士の配置が義務付けられていて、リハビリ計画書に基づきリハビリが行われることです。在宅で生活している利用者が、心身の機能改善や維持を目的としてリハビリを行う日帰りの在宅サービスです。

デイケアの仕事内容は、デイサービスと何が違うの?

デイケアの介護職の仕事としては、送迎の介助、コミュニケーション、食事の準備、入浴、排泄、リハビリの介助等、大きくデイサービスとの違いはありません。

また、身体機能向上につながるようレクリエーションや体操、その他の趣味活動等あります。利用している利用者の心身の状況も様々で、デイケアも、デイサービス同様、施設により特色があり、その支援や介助の内容も違ってきます。

[体験談] 在宅で生活を継続していくために

私がケアマネをしていた時の担当で、3階建て住宅の2階に寝室がある90歳代の利用者の話です。

自宅は、1階がダイニングで、2階に上がる階段は、急ならせん階段になっていました。彼女は、今までその急な階段を手すりを利用して何とかはい上がっていましたが、加齢に伴いそれも危険な状況になっていました。

そこで、ケアプランにデイケアのサービスを調整し、利用が開始となりました。すぐに自宅に理学療法士が訪問し、その住環境や本人の移動動作等を確認しながら、リハビリの計画書を作成。その後、デイケアの中で本人の階段昇降を可能にするためのリハビリが始まったのです。

また、介護者にも合わせて階段昇降時の介助方法等指導することで、本人も家族も、不安なく階段昇降ができるよう進められました。

最終的には、彼女が1階のダイニングにベットを移動し、そこを居室として使用するまでの数年間、急な2階への階段昇降を継続できたことになります。

まとめ

リハビリを通して、利用者の機能の改善を図ることで、住み慣れた在宅での生活を継続していくことが可能にもなりうるのがデイケアの役割でもあります。

そこで働く介護士としては、他の介護関係の職場とはまた少し違った視点で仕事をすることができると思います。