介護福祉士の資格取得を目指すのは、介護福祉士の養成校を卒業して資格を取得された方、福祉系の高校を卒業後に国家試験を受けた若い方ばかりではありません。
長年に渡り様々な介護の実務経験を経て、介護福祉士試験の資格を取得された方も多くいます。介護の仕事自体が、肉体を駆使する重労働だというイメージが強く、若い体力のある人の方が良いと思われがちで、若い方を採用したがる施設が多いのも事実です。
しかし、決してそうとも言えないことが、介護現場の中では多々あり、40歳以上でも正社員雇用で採用してくれる施設はあります。
医者の時代に戻って
認知症状の進行著しい元医者であった男性が、あるデイサービスの利用を開始した時の話です。
デイサービスの利用開始直後は、帰宅願望が激しく、すぐに外に出ようとしたり、それを引き留めようとする職員に対し暴言、暴力を振るうこともありました。
体格も大きく体力もあるため、若い職員が交代でそばについて、対応していましたが、逆に不穏状態が増し、長時間動きまわり続けることもあり、その対応方法に悩む日々。
ちょうどその頃、50歳代後半の介護福祉士の女性職員が、特養施設からデイサービスに異動となり、その男性利用者と関わりを始めました。
利用者の気持ちを考えられるスキルに年齢は関係ない
しばらくすると、いつも動き回り目が離せなかった男性の姿が見えなくなったのです。その姿を探したところ、異動してきた女性職員と机に向かい、穏やかな表情で黙々と何かを折っていました。
その女性職員に、その状況の変化について聞いたところ、こんな返事が返ってきたのです。
「本人に寄り添う中で、医者として活躍してきた時の話を聞くと、表情が変わったので、一緒に薬包紙を折り始めたところ、少しずつ落ち着き出した。」と・・・
まとめ
介護の仕事は、確かに体力、気力を要する仕事です。
肉体的なこと、体力的なことだけを言えば、若さにはかなわないことがあるかもしれません。しかし利用者に対する対応に関しては、若い方にはかなわない人生経験から来る深みのある対応が功を奏することもあるのです。
年齢制限という枠に捉われず、まずは健康であること、そして自分がやりたい仕事にどれだけの熱意を持っているかが重要ではないでしょうか。
その上で、私は介護福祉士の就職に年齢制限はないと考えています。
40歳以上でも50歳以上でも、60歳以上でも介護の現場には、様々なドラマがあります。年齢のせいで就職できないかもしれないと思い行動しないのは勿体無いです。
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