介護士のリアル

介護士を応援したくて始めたブログで、介護の現場に関するリアルな情報提供をコンセプトにしています。メインライターは介護福祉士の資格を持つ介護業界20年以上のキャリアを持つ向日葵さん。仕事で悩んだ時の介護士さんのサプリになるよう体験談も掲載しています。

高齢者夫婦の入浴介助と買い物援助。利用者がヘルパーを支援?!

私は道を覚えること、地図を見ながら目的地を探すことがとても苦手な人間です。

今でこそ、道案内のアプリを活用しながら目的地まで何とか迷わずに到着できる手段がありますが、ヘルパーをしていた時の私には本当に大変なことでした。

通常、私の仕事の地域は、移動手段に自転車を利用していましたので、初回訪問時に私のような人間は、道に迷うことも想定し、早めに職場を出発し、早く着いた時には家の前で待機することも多々あります。

もちろん利用者の家に着いたらそれで一安心!というケースばかりではありません。

ヘルパーの援助内容には買い物援助もあるため、そこからまた利用者の買い物場所までの道のりもしっかりと覚えておく必要があります。今回は、買い物援助中に起きた出来事をお話ししたいと思います。

巨大な団地暮らしの高齢者夫婦

同じ建物が何棟も並んでいる、大きな団地内に居住する高齢者夫婦の訪問の初回援助時のことです。

いつものように地図を片手に自転車を走らせ、利用者宅付近まで来ましたが、巨大な団地内で目印になるものもなく、団地の横に記載されている数字だけを頼りに探し続け、何とか時間前に利用者宅に到着することができました。

初回訪問でしたので、夫婦と打ち解けるきっかけになればと思い、この団地の中に入ってから迷った話を笑いながらすることで、お互いの緊張をほぐす雰囲気作りに努めました。

妻からの買い物依頼

無事に入浴介助を終えた後、妻から買い物依頼がありました。

もちろん、通常買い物をするスーパーは、事前に確認をしていましたが、その日に限って、いつも行くスーパーが臨時休業とのことで、遠方にある別のスーパーまで行くことになりました。

団地内でも迷ったことをすでに伝えていた私でしたから、その店の場所を口頭で説明しはじめた夫婦の目に、私がその場所をしっかり理解できていないと映ったのでしょう。

早々に説明を切り上げ、その店までの地図をわかりやすく書いて下さったのです。

買い物中に、スーパーの館内放送で名前を呼ばれる私

そのおかげで私は迷うことなくそのスーパーまでたどり着き、そのまま買い物を始めました。すると、スーパーの館内放送で、いきなり私の名前が呼ばれたのです。

何故、急に私の名前が呼ばれたのか理由もわからないまま、事務所に声をかけたところ、自宅で待つ利用者が、無事に私がスーパーにたどりつけたかどうか心配で、確認の電話を入れたことがわかりました。

まとめ

買い物から戻った私を、夫婦はとてもうれしそうに迎えて下さったことを今でも覚えています。

日頃から、援助を受けるという受け身の立場でしかなかったこの夫婦にとって、私のために一生懸命自分達にできる支援を考え、実行したことで満足されたのだと感じました。

ヘルパーとして、与えられた援助を完璧にこなすことも大切なことなのでしょうが、利用者自身が支援をされていると思わないような支援をすることも、利用者の自立支援にとって大切なことかもしれませんね。